イタリアで開催されている冬季オリンピックにおける日本人選手の活躍は目覚しいばかりで、極東の小国と位置付けた「司馬遼太郎」に倣ことはおこがましいけれど、その小国の日本が世界を向こうにして、近年は五輪に限らずあらゆる分野で活躍する。つい100年以前は、男女ばかりか社会全体に役割分担のようなものが厳然とあり、その片隅で涙を飲んだ人も多かったろうが、社会変革を伴うような大きな波を乗り越えてきた今日、問題を少なからず抱えながらも社会は多様となり、気持ちさえあれば可能性を追及できる機会も増え、努力すれば持てる力を発揮する場所も少なからずあるという地点まで辿り着いている。素晴らしいことであり、各界各層では日本人のみならず、恐らく特に低年齢の時に人種による違和を理由とした不快感を乗り越えたであろう若者達もが、日の丸を背負って活躍する姿を目の当たりにできようになり、正に多文化共生の本来的な様相が現前にある。(勿論、内面で不満、不安を抱えている場合もあろうことは推測される)

A地区、旧小坂邸・紅葉の帳(主屋①)
こうした社会は短時間では形作られない。一世代、二世代とゆっくりとした時間の流れの中で社会に浸み込んで行くのであり、今のような急激な10万、100万規模の外国人の流入は、お互いが不幸となる可能性を内包して、政府が言う「多文化共生」の枕詞は目くらましであり、言い訳でしかない。人口減少とか、労働力の不足とかの目先の問題解消に人間(外国人)を簡単に動かして良い訳がない。100歩譲って「問題解消」の為に外国人を呼び込むなら、それはあくまで期間限定で、しかも管理体制・方針が十分に整っていなければならない。そして重要なことは外国人本人が納得して来ることが前提であり、又、入国後に地方の行政に丸投げという現在の管理(良くない表現だが)状態は、甚だ遺憾であり(政府の良く使う表現)国の無責任を指摘せざるを得ない。

A地区、旧小坂邸・紅葉の帳(主屋②)
さて、日本語の現在はどうかというと、例えば若い五輪選手の名前は普通に読めないことが多く、紙媒体のメディアは是非フリガナをふって欲しい。読めないままで流し読みは心苦しいし、失礼な気分になる(私は)。イタリア五輪で金メダルを獲得した女性の名前は「心椛」さん。調べたら「ここも」と読むようだ。これは一例であり、いわゆる「キラキラネーム」の部類に入るのかどうかは知らないけれど、モーグルの選手層は若いので難解名が多い。
ただ、心椛さんのお陰で辞書を引き、木偏に花で「もみじ」と読むことを知り、辞書に載っているのだから一般的なのだろうとわが身の不明を嘆く。調べてみて木偏に華(はな)の一字は「樺」(かば)と読む中国由来の漢字であり、白樺など“黄葉”する木に当てられているが、日本人はこの「華」の字を赤く紅葉するモミジに見立て「花」とし、「椛」という漢字を作り(もみじ)と読ませている。こうして中国由来の漢字を改変した漢字は国字といい、1500字以上(2600字ぐらい)ある。繊細な日本人には、全て一緒くたに思考する中国風がそぐわなかったようだ。「椛」という漢字は訓読みで「もみじ」「かば」であり、「ここも」さんの場合はご両親が「もみじ」の最初の一文字を採用されたように思える。

A地区、旧小坂邸・紅葉の帳(中門 腕木門)
ブログ本編で高島屋を言い表すのに、目印に(ランドマーク)、更に標章には(ロゴ)と、わざわざ( )でカタカナ語を加えているのは、現代日本人にはカタカナ語が十分に浸透していて、カタカナ語の方が頭に浮かびスムーズ(円滑に、滞りなく)に進んでしまう実態がある。自分はカタカナ語を使わないと決めても、脳がカタカナ語に染まっているので、言い換え辞書に頼らないと適切な表現は思い浮かばないというささやかな一例で恐縮ながら、日本語も多様化の途上にあると言えるのかも知れない。もう一つ例をあげると、後記する高島屋のケース(例)で「ライフスタイル」の場合、「生活様式」「生き方」「生活習慣」「暮らしぶり」など辞書に照らし合わせ選択している。ただ、カタカナ語を極力、日本語に戻していると言っても、これは最近の気持ちの揺れにより、少し前までは思いのまま使用していたことを告白する。

A地区、旧小坂邸・紅葉の帳(庭園下段竹林)
心境の変化の大きな要因として、最先端のメディアやサービス業、企業、行政等で、難解なカタカナ語が氾濫するようになり、このまま何もしなければ当たり前になってしまい、そうなると分かる人にだけ判るという社会的な分断と言ったら大袈裟かもしれないけれど、取り残される人は必ず出てくると思う。特に公共の場では、誰も理解ができる前提があるべきで、行政などが理解できる人だけを相手にしていては、全体の利益に反していくと思う。「一人も取り残さない」とよく言うけれど、広報などを見てみんなが理解できているか考えたことがあるのだろうか、顧みる必要こそが今ある問題のような気がしている。

A地区、旧小坂邸・紅葉の帳(裏門塀)
カタカナ語だけ抜き出して、幾つか羅列してみた
NHKの場合=ある日のテレビ欄
ビストロボイス、ピタゴラスイッチ、toi‐toi、ソーイング・ビー、ネコメンタリー、ハングルッ!ナビ、ダークサイドミステリー、ヒューマニエンス、ゲームゲノム、モンスタエックス、ガリレオX、チュウザイ
東京都議会だより
大きなポテンシャル、成長のエンジン、インフラ施設、マイナスな状況、東京アプリのポイント活用、赤ちゃんファースト事業、連携してニーズを聞き、スピード感を、アフォータブル住宅、官民連携ファンド、インセンティブが働く、包括的サポート、都のリターン、実務レベル、バリアフリールート、交流プログラム、都市計画税にプラスし、キャリア広げる、交通ルールブック、ガイドライン周知、アクセス集中、ヒアリングにより、エリアの実態、セーフシティー、ボランティアの一時預かり支援、Jアラート発出、ネットワーク拡充、フリースクール等、スタートアップ支援
保守系?都議会議員レポート
グローバリズム、ロビイスト、グローバルエリート、モノ、カネ、メディア、コントロール、生活リズム不調、ヘルスケア情報、ギュッとチャット、デジタルリテラシー、マイナンバー情報、アジェンダ、パブリックコメント、ビジョン、ロードマップ、カーボンハーフ、カーボンニュートラル、テーマ、サプライチェーン、インボイス制度、ワクチン
世田谷区報、総合支所長 地域紹介の小さな記事
コミュニティー、ウォーカブルマップ、自然コース、グリーンインフラ、トラスト活動、ビジターセンター、ボランティア
新聞の「みんなのDEI」という囲み記事
因みにD(多様性)E(公平性)I(包摂性)を表す
インクルージョン、ビジネス、カルチャー、フロア、キャリア、ポジション、グローバルベース、システム、スキル、ヒアリング、ミールキット、スピーディー、スタートアップ、キーパーソン
玉川高島屋のリニューアルオープンの際の紹介記事の一部(8行分)
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